海外で働くために有利な3つのスキル

海外生活
いつか海外で働いてみたいあなたへ

海外渡航が以前のように戻りつつある昨今、「海外で働きたい!」そんな夢を抱いている人も多いのではないでしょうか。しかし、海外で働くためには、様々な経験やスキルが必要になります。以下では、海外で働くために有利な3つのスキルについて詳しく解説します。

「海外で働きたいのですが、持っておくと有利な資格はありますか?」

という質問をたまにされるのですが、これに関しては就職先によって全く求められるスキルが異なるので、一概に「コレ!」というものはありません。それは日本で就職するときも同じですよね。 資格とは異なりますが、幅広い業種で有利となるのはマネジメント力。もしマネジメント経験がない場合でも、MBAを取得していればマネジメント経験と同等の能力がある人とみなされます。

もう一つは、日本語教育能力検定試験など、日本語を外国人に教えることができる資格

私自身、今住んでいる東南アジアだけでなく、アメリカやヨーロッパの方々から日本語を教えてほしいと言われ、国を超えて日本語教育の需要があるのを肌で感じています。日本語を教える際に資格がマストな訳ではありませんが、持っていると生徒さんからの信頼が得られますし、私たちにとっての母語を、母語としていない人にどうやって教えたら良いのかが分かり、格段に教えやすくなると思います。

次に、英語などの語学の資格について。

日本にいるとビジネスに有利な英語の資格はTOEICのイメージがありますが、英語圏ではTOEIC自体があまり知られていません。こういった資格を持っていなかったとしても、レジュメ(英文CV)の記載内容や面接で、英語のスキルはある程度分かるので、無くても大丈夫です(と言うよりも、海外で働くからには仕事上必要な英語力を持っていないと働けない、ということです)。ただ、もし日本法人に就職して、そこから海外に派遣されるようなケースを想定している場合は、TOEICなどの日本でメジャーな英語資格を有しているとご自身の英語力をアピールしやすくなります。また、非英語圏の場合、英語ではなく現地の言葉を使いこなせないと仕事にならない場合もあります。応募したい企業がどの言語を使っているかを必ず確認しておきましょう。

どこの国で働くか

「海外で働きたい!」と一言でいっても、世界中には本当に様々な国があり、どこを選ぶかというのも重要です。日本でマネジメント経験がある人は、今後さらに人口が増えていくと予想される新興国、例えばベトナム、インドネシア、ミャンマー、フィリピンなどは、若い世代の人口が大きい分、マネジメント層がまだまだ少ないため、ニーズが高くなっています。

同じく東南アジアにあるシンガポールは、ASEANでは本社機能を置いている企業も多いため、「グローバルな環境で、エネルギッシュに働きたい!」という方には合うと思います。ただ、ハブとなっている分、日々、各国の意見が届くので、常に板挟みのような立場になるケースもよく聞きます。このような環境でも耐えられる強いメンタルは必須でしょう。

英語圏であるオーストラリア、カナダ、イギリス、アメリカなどは、ある程度の年齢になってから留学している人も多く、学位を取得してからそのまま日本に戻らず現地で働き続けることも可能です。

高まる日本人の現地採用

コロナ禍以前から、日本法人が海外で現地採用を行っている動きが増えています。特にアメリカでは日本法人に勤めている日本人の高齢化が進んでおり、世代交代を検討している企業が増加しています。駐在員だと、会社の経費負担が大きいため、費用負担の少ない現地採用の割合を増やすケースもよく聞きます。

海外転職を経験するとどうなる?

海外就職を経験して、日本に本帰国することは、間違いなくキャリアにとってプラスの面が多いです。英語はある程度使えるが、海外経験はゼロという人が多い日本で、異文化の中に溶け込んでビジネスを遂行してきた経験は高く評価をしてもらえるでしょう。

「いつか海外で働いてみたい!」

そう思っている人は、まずはその「いつか」に向けて小さくても良いので何かしら行動を起こしてみてはいかがでしょうか。海外で働くことは、多くのチャレンジを伴いますが、それが直接あなたの成長に繋がります。また、新しい環境、新しい言語、新しい文化に触れることで、思ってもいなかった自分に出会えるかもしれません。海外で培ってきた、自分にはない価値観を理解できる能力は、ますますグローバル化が進む現代社会で非常に高く評価されます。

一方で、海外で働くというのは大きな決断であり、万全の準備が欠かせません。家族の協力も必要となってくるでしょう。

目指す国や業種により、必要な資格やスキルは異なるので、まずは情報収集から始め、自分に合ったスキルを磨くことが大切です。いきなり語学の勉強だと気分が乗らないという場合は、現地の人が行くような旅行先を調べてみたり、まずは楽しい情報を集めてみると良いでしょう。そして、「いつか」を「今」に変えるために、一歩ずつ、しかし確実に前進し続けてください。あなたの海外就職が成功することを心から願っています。

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