前回の記事でgo overには「行く」という意味があるとお伝えしましたね。
実は、go overはビジネスの場面でよく耳にする、「行く」とは別の意味もあるんです。
以下で、go overが持つ複数の意味を整理し、実際にどう使い分けられるのかをわかりやすく解説していきますね!
前回のおさらい:①「行く」
go overには「行く」という意味があります。これは友達の家やオフィスなど「人がいる場所に立ち寄る」ときに使われます。
I’ll go over to my friend’s house this evening.
(今晩、友達の家に行くつもりです。)
※「スーパーや病院」のように施設に行くときは、基本的に go to を使います。詳しくは前回の記事<goとgo overはどう使い分ける?>をご覧ください。
②「確認する」「見直す」
最もよく耳にするのがこの意味です。文書や宿題、計画などを順番にチェックするイメージです。
Let’s go over the report before the meeting.
(会議の前にレポートを確認しましょう。)
The teacher went over the answers with the students.
(先生は生徒と一緒に答えを見直しました。)
③「復習する」
勉強に関して「前に学んだことを復習する」という意味でも使えます。
I need to go over my notes before the exam.
(試験前にノートを復習しないと。)
④「説明する」「ざっと話す」
相手に順を追って説明するときにも便利です。
Let me go over the schedule with you.
(一緒にスケジュールを確認させてください。)
似た表現との違いは?

go overの「確認する」「見直す」という意味は便利ですが、 check や review とどう違うのでしょうか。実際のニュアンスの違いを整理してみます。
- check:ざっと確認するイメージ。短時間で問題がないか見たり、軽く目を通すときに使います。例:I’ll check the report quickly.(レポートを軽く確認します。)
- review:体系的に復習・検討するイメージ。時間をかけて内容を振り返ったり、全体を整理して理解したいときに使います。
例:We need to review the project plan.(プロジェクト計画をじっくり見直す必要があります。) - go over:順番に一緒に確認する、丁寧に見直すイメージ。先生が生徒と答えを確認するように、相手と一緒に、または順を追って細かく確認するときに自然に使えます。
例:Let’s go over the schedule together.(スケジュールを一緒に確認しましょう。)
ポイント!
- check = 短時間・ざっくり
- review = 時間をかけて体系的に
- go over = 一緒に・順番に・丁寧に
このように、同じ「確認する」「見直す」という意味でも、ニュアンスや丁寧さの違いがあります。慣れるまでは、ちょっと考える時間が必要かもしれませんが、このようにネイティブは場面によって使い分けているんですよ。これらの使い分けが自然とできるようになったら、あなたも英語上級者!
まとめ
go overには「行く」以外に、「確認する」「見直す」「復習する」「説明する」といった意味があることが分かりましたか?特に学校やビジネスの場面では、書類や計画を順番に一緒に確認したり、内容を丁寧に見直したりする際に便利な表現です。
似た表現のcheckやreviewと比べると、go overは「順番に丁寧に確認する」「相手と一緒に見直す」というニュアンスが強く、短時間のざっとした確認にはcheck、体系的でフォーマルな振り返りにはreviewが自然です。
前回の記事<goとgo overはどう使い分ける?>と合わせて読むと、go overの複数の意味や使い分けを理解でき、実際の英会話で迷わず使えるようになります。
とはいえ、英語表現の微妙なニュアンスや使い分けを独学で正確に理解するのは意外と難しいもの。特に文脈によって意味が変わる表現は、日本語で確認できる環境があると理解が格段にスムーズになります。
mayuabroadの英語コーチングでは、日本語での説明を交えながら、日常会話やビジネスで自然に使える表現を一つひとつ丁寧にお伝えしています。go overのような表現を、実際の会話で迷わず使えるようになりたい方は、ぜひ以下のリンクからサービスの詳細をご覧ください。

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