英語学習中の皆さん、こんにちは!
前回までの記事に続いて、未来形についてお話ししますが、今回の未来形は、現在進行形を使った未来形です。あまり知られていませんが、英語の現在進行形を使って、「これから行おうとしていること」を表現することができるんです。
例えば、次のような文をご覧ください。
例文①I am starting a new job soon.(もうすぐ新しい仕事を始めるんだ。)
例文②We are moving to the U.S. next month.(私たち、来月アメリカに引っ越す予定なの。)
他の未来形との違いは何でしょうか?
willを使った未来形とは異なり、現在進行形を使った未来形では「これから行おうとしていること」を表す場合、その活動に関連して既に何らかの準備が進行中であることを示します。
例えば、①の文では、新しい仕事を始めるために転職活動をしてきたり、現在の仕事の退職準備をしたり、仕事用の服を新調したりするなど、既に準備をしていることが推測されます。つまり、これから新しい仕事を始めるための準備が進行中なのです。
同様に、②の文では、例えばVISAの準備をしたり、家の中を整理整頓したり、現在子供たちが通っている学校の退学手続きをする、などが考えられます。ここでも、アメリカに引っ越すための準備が進行中ということが伝わります。
つまり、現在進行形の未来形では、その未来の出来事に向けてしっかりと準備を進めていることが伝わります。これまでの準備が順調に進んでいる場合、その未来が実現する確率も高くなるのです。
ではbe going toを使った未来形とはどう違うのでしょうか?
be going toを使った場合は計画や意思があることを強調し、現在進行形を使った場合は既に進行中の活動に関連していることを強調する点です。例文を読み比べてみましょう。
- I am going to visit my grandparents this weekend.(今週末、祖父母の家に行くつもりです。)
- They are going to have a party next month.(彼らは来月パーティーを開く予定です。)
be going toを使ったこれらの文では、予定や意図が示されています。行動をする意図や計画があることが強調されているのが伝わってきますでしょうか?一方、現在進行形を使った未来形の例文を見てみましょう。
- I am planning my trip to Europe for next summer.(来年の夏に向けて、ヨーロッパへの旅行計画を進めています。)
- I’m meeting with my friends later. (後で友人に会う予定です。)
これらの文では、将来の予定に向けて既に進行中の活動が示されています。具体的な準備や進行状況が述べられています。
be going toも、現在進行形も、どちらの未来表現もカジュアルなシーンで使えますが、現在進行形の方が会話の流れの中でより自然に聞こえることが多いです。例えば、友達同士の会話では”I’m going to see a movie tonight.”よりも、”I’m seeing a movie tonight.”の方がリラックスした印象が出てきます。何となくでも、ニュアンスの違い、分かっていただけますでしょうか。
英語の未来形を上手に使い分けることができると、自信を持って将来の計画や予定を表現できます。気になる未来形を使って自分で例文をどんどん作ってみてください。あなたの英語表現は、きっと豊かになっていくでしょう。
「まだ違いが分からない」「例文を作ってみたのでプロにチェックしてほしい」
そんなときは、海外生活×英語コーチMayuにご相談ください。
にほんブログ村