「ウケる~!」の英語表現を学んで、ネイティブの感覚を理解しよう!

英語

「ウケる」は死語だよ、と言われるかもしれませんが、まだまだ使われていますよね…?!

かなりカジュアルな言葉なので、学校で習うような表現でもありません。使いたいシーンはいっぱいあるから、英語でも表現してみたいけれども、一体何と表現して良いか分からなくないですか?

今回は、この「ウケる」をネイティブはどのように表現しているかを探っていきます。

そもそも「ウケる」とは?

元々は、拍手喝采を受けることからできたと考えられている「ウケる」。

意味もいくつかあり、「評判がよく、人気がある」「評価されている」という意味で使われていることもあれば、単純に「面白い」「愉快だ」という意味で使われるシーンもあります。

今回は、この大きく2つに「ウケる」を分けて、英語表現をご紹介します。

成功や好評を意味する「ウケる」の英語表現

日本語だと、こんな使われ方をしています。

「その新しい商品が市場でウケているようだ。」
「彼の提案はチーム内でウケたね。」
「このレストランは若い世代にウケているみたい。」

これに近いニュアンスの英語は”popular”が近いように思いますが、上記を英語にするとこんな表現の仕方がより自然です。

It seems like the new product is catching on in the market.

“catch on”は、一般的に何かが広まり、受け入れられる、または理解されるという意味を持つ表現です。具体的には、アイディア、トレンド、商品などが徐々に人気を集めていく様子を指します。

例えば、新しい製品やアイディアが市場で受け入れられ、人々によって注目されていく場面でこの表現を使います。また、社会的な現象や新しい言葉が広まり、普及していく様子も “catch on” と表現されることがあります。

His proposal was well-received within the team.

“well-received”は「好評を博している」という意味で、特に何かが期待通りに受け入れられている状況を表現します。


It looks like this restaurant is appealing to the younger generation.

“appealing”は、人々にとって魅力的で好ましいと感じさせる性質を指します。何かが引きつける、心惹かれる、魅力的であるといった特性を強調します。これは外見、デザイン、アイディアなどが他人に好感を与えるときに使います。”appealing”は魅力的で好感を持たせる特性を指し、“popular”は広く知られ、多くの人に支持されていることを指します。”appealing”が個々の好みや魅力に焦点を当てるのに対し、”popular”は広範で一般的な人気を示します。

日本語の「ウケる」はビジネスシーンでは不向きな言葉ですが、今ご紹介した英語表現はどれもビジネスシーンでもお使いいただけます。海外で仕事をされている方や外資系企業で働いている方はぜひ覚えておいてくださいね。

笑いを誘う意味の「ウケる」の英語表現①

次に、「おかしいね!」「笑えるね!」のような意味を持つ「ウケる」の英語表現の1つに”funny“があります。こちらを使った会話表現を英訳付きで以下にご紹介します。

Guess what? I tried to make a belt out of watches.
「聞いてよ!僕、時計でベルト作ろうとしたんだ。」

Really? How did that go?
「マジ? それ、どうなったの?」

It was a waist of time!
「時間の無駄だったよ!」

Haha, that’s funny! Well, it was bound to happen, right?
「ハハ、それは笑えるー!まぁ、そうなることは分かってたでしょ。」

笑いを誘う意味の「ウケる」の英語表現②

“funny”の他にもよく使われているのが”hilarious”。

発音が難しいので発音記号を載せておきます。

hɪlé(ə)riəs(米国英語)
hɪˈleri:ʌs(英国英語)

↑いかにも”It’s hilarious!”と言っていそうなシーン

アメリカ留学中に友達と一緒にテレビや映画の感想を話しているときに、何度もこの表現が出てきたのを今でもよく覚えています。私はこの”hilarious”をアメリカ留学するまで一度も聞いたことがなかったんですよね。でも、やたら耳にするし、発音は難しいし…で自分にとってはインパクトの強い単語でした(笑)。

こちらを使った英会話の例も見てみましょう。

I saw a hilarious movie last night. Couldn’t stop laughing!
「昨日の夜、最高に面白い映画を観たよ。笑いが止まらなかった!」

Hey, tell me the title. I’d love to watch it!
「ねぇ、タイトルを教えてよ。私も観たい!」

funnyとhilariousの違い

“That’s funny!”と”It’s hilarious!”はともに何かが面白いと感じたときに使用される表現ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。

前者は比較的軽い表現で、状況やジョークがちょっとした笑いを引き起こす場合に使います。面白いとは感じたものの、そこまで大きな笑いは起きていないときに使います。

後者は、非常に面白く、強い笑いを引き起こす状況やジョークに使用します。これは、かなり大きな笑いが起きていることを示す、より強い表現です。

何となく、イメージがつかめましたか?

間違いやすいcomical

↑comicalはこんな感じ?

“It’s comical.”は、funnyとhilariousと比べると、「馬鹿馬鹿しい」や「滑稽である」というニュアンスが含まれています。

一般的にはポジティブな表現として使われてはいますが、聞く人や使うシーンによっては、軽蔑的な皮肉のこもった意味に聞こえてしまう場合もあります。

ユーモアがあって笑ってしまうような「ウケる!」の英語訳としては不向きです。

伝えたいニュアンスに応じて使い分けを

「ウケる」と言っても、シーンによっては違う意味で使われているように、英語に訳す場合も、その意味に応じて適切な言葉を選んでいく必要があります。

プライベートなシーンからビジネスのシーンまで日常的に使っていくために、今回の記事を何度も読み直して、場面に応じた英語を使い分けていってください。

少しでも英語学習中の皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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