日本の義務教育で英語を学んだ方なら「go=行く」という意味は知っていますよね。
でも”go over”と言われると「え?goにoverをつけただけでどう変わるの?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。
実際、goとgo overはニュアンスが異なるので、場面によってしっかり使い分ける必要があります。以下で”go”と”go over”の違いを具体例とともに整理していきますね。
goはシンプルに「行く」
まずは基本のgo!
「ある場所へ移動する」というシンプルな意味で使います。
- I go to the supermarket.
(私はスーパーに行きます。) - She went to the hospital yesterday.
(彼女は昨日病院に行きました。)
goは場所そのものに行くことを表す、と覚えておけば大丈夫です。
go overは「ちょっと寄る」「(人のところへ)立ち寄る」
一方go overは、ただ「行く」だけでなく、人の家や特定の場所に “ちょっと立ち寄る” というニュアンスが入ります。
- I’ll go over to my friend’s place this evening.
(今夜、友達の家に寄るよ。) - We went over to see our grandparents.
(私たちは祖父母に会いに行きました。)
つまりgoが移動自体にフォーカスしているのに対し、
go overは「誰かのところへちょっと行く」という温度感を含んでいるんです。
スーパーに「行く」場合は?
基本的にはgoを使います。
I’ll go to the supermarket this afternoon.
(午後スーパーに行きます。)
★一番自然で汎用的。ただ「買い物に行く」という意味。

スーパーに「立ち寄る」と言いたいときは、
- I’ll stop by the supermarket on my way home.
(帰りにスーパーにちょっと寄ります。) - Can you drop by the supermarket and get some milk?
(スーパーに寄って牛乳を買ってきてくれる?)
といった表現を使うことができます。ただし、かなり口語的に「相手がいる場所」に対してなら使えるケースもあります。例えば:
- I’ll go over to the farmer’s market later.
(後でファーマーズマーケットに行くよ。) → 出店者や人との交流がある感じ
でも 「スーパーで買い物」という行為そのものには普通は使いません。
病院に「行く」場合は?
こちらも、基本的にはgoを使います。
I went to the hospital yesterday.
(昨日病院に行きました。)
※イギリス英語では「go to hospital」と冠詞 the を省略することもあります。

「診察を受ける」というニュアンスを強調したいときは、
- I need to see a doctor about my cough.
(咳のことで医者に診てもらわなきゃ。)
自分が患者として行くのではなく、お見舞いに行く場合は
- I visited my friend in a hospital.
(友達のお見舞いに病院へ行きました。)
まとめ
- go = 単純に「行く」
- go over = 誰かのところ・特定の場所に「ちょっと立ち寄る」
同じ「行く」でもニュアンスが変わると、英語の表現力がグッと自然になります。
「スーパーにちょっと寄る」や「友達の家に遊びに行く」と言いたいときは、ぜひ go over を使ってみてくださいね!
次回は、ビジネスシーンでよく使われるgo overが持つ他の意味について解説していきたいと思います。お楽しみに!

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