「推定」や「予測」を意味する、名詞のestimateとestimationという2つの単語。綴りも意味も似ているので、使い分けに戸惑うことがあるかもしれません。今回は、この二つの単語のニュアンスの違いとこれらを使った文を紹介しながら、英語初心者の方でも分かるよう、丁寧に解説していきます!
estimateとは
まず、estimateという単語について見ていきましょう。この単語は、名詞だと「推定」や「予測」を意味しますが、特に具体的な数値や量を推測する時に使います。例えば、コストや時間、人数などを予測する時です。
例:I made an estimate of the cost.(コストの予測をしました。)
この文では、estimate が「コストの予測」を指しています。具体的な数字を予測したことを意味していますね。
また、estimate は動詞としても使われます。この場合は、「推定する」「予測する」という意味です。
estimationとは
次に、estimationを見てみましょう。この単語も「推定」を意味しますが、特に推定という行為そのものや、その過程、結果を示す場合に使われます。そのため、具体的な数字や量というよりも、推定をするプロセスを強調しています。つまり、estimateよりも抽象的な概念に使われます。
例:The estimation of the project’s cost took several days. (プロジェクトのコストの推定には数日かかりました。)
この文では、estimation が「コストの推定の過程」を意味しており、数字としての結果よりも、その行為に焦点が当たっています。
練習問題
少しは理解できるようになってきましたでしょうか?
一旦ここで、確認の問題を出題していきます。以下の文の空欄にestimateまたはestimationを入れてください。
1.The [ ]of the cost was difficult because of the uncertainty.
(コストの予測は、不確実性のため難しかった。)
2.I gave him an[ ]of the time required for the project.
(私は彼にプロジェクトに必要な時間の見積もりを伝えました。)
3.The [ ]of the number of attendees was accurate.
(参加者数の推定は正確でした。)
4.I had to make an [ ]before starting the job.
(仕事を始める前に見積もりを作らなければなりませんでした。)
5.We need to [ ] the total cost of the project before presenting it to the client.
(クライアントに提案する前に、プロジェクトの総コストを見積もる必要があります。)
正解はこちら
1.estimation
コストを「推定する行為や過程」を指しているため
2.estimate
具体的な「見積もり」を指しているため
3.estimation
参加者数を「推定する行為や過程」を指しているため
4.estimate
具体的な「見積もり」を指しているため
5.estimate
“We need to”の後には動詞の原形が来るので、動詞のestimateが入ります
いかがでしたでしょうか?
最後に
estimateとestimationの違いをあまりよく理解しないまま、完全に同じ意味として使っていると、誤解を招いたり、意図したニュアンスを正確に伝えられなかったりすることがあります。特にビジネスや学術的な場面では、適切な単語の選び方が信頼性を左右することもあります。正しい使い分けを意識することで、英語表現の幅が広がり、より的確に相手に伝えられるようになりますよ。
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